この他に仏教の法事として一般的に良く知られているのが、「お盆」と春秋の「お彼岸」です。お盆やお彼岸の際はご先祖様を供養する目的で、お墓参りをするのが習わしとされています。またお盆には県内各地で様々な風習があり、飯田市では盆棚にススキやハギで編んだゴザを敷いたりします。また送り火や迎え火を炊く風景も良く見られ、南信地域では松の割木や藁がよく使われます。また南信地域ではお饅頭を天ぷらにした「天ぷら饅頭」を食べる風習もあります。お盆の送り火に使うものや食べるものは地域によって違いがありますので、折に触れてご紹介させていただきます。
亡くなられた方の命日も、ご遺族にとっては故人を偲ぶ大切な日となります。亡くなられた年から数えて一周忌や三回忌・七回忌などの法要に該当する年もありますので、忘れずに故人を偲びましょう。
一年の節目節目に故人を振り返ることも勿論大切ですが、可能であれば日頃からお仏壇やお墓にお参りすることで、心穏やかに日々を過ごすことが出来るはずです。