お葬式やご法事の際には、事前にご用意するものが様々あります。
今回はその中から「香典(こうでん)」についてお伝えします。
香典は亡くなられた方の霊に手向ける香の代金という意味です。昔はお花やご焼香などの供養物の一種として数えられていました。
香典本来の目的は人の死という不幸に際してお互いに助け合う精神からきています。通夜に出席する際は通夜に、通夜に出席しない場合は告別式に持っていくのが普通です。
また香典を服のポケットやバッグから直接出すのは失礼にあたります。袱紗(ふくさ)か風呂敷などに包んで持参するのが良いでしょう。受付がある場合は相手の方に向けて差し出します。受付がない場合は祭壇に進み礼拝する際に自分の名前が相手側になるようにお盆または机の上に置くのが良いでしょう。
包む金額については特に決まりはありませんが、より親しい方や近い親族の方がなくなられた際は多めに包まれる方が多いようです。また包むお札は、お祝い事とは逆に新札を使うことは避けましょう。折り目の付いたものやある程度使用されたものを使うことをおすすめします。