「終活」という言葉を聞いたことはありますか?
終活は、死と向き合い、最後まで自分らしい人生を送るための準備のことです。2011年の映画『エンディングノート』の公開や2012年の新語・流行語大賞でトップテンに選出されるなどメディアで話題になったこともあり、「終活」という言葉を知って、実際にやってみようとお考えの方もいらっしゃるかと思います。
しかし、「実際に終活では何をすればよいのだろう」とお悩みの声をよくお聞きします。そこで今回は、「終活で必要な3つのこと」についてご紹介します。
目次
終活で必要な3つのこと
終活ですべきことは多々ありますが、必ずすべきことは大きく3つあります。それが、・「葬儀のことを考える」・「お墓を決める」・「エンディングノートを書く」の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
①葬儀のことを考える
喪主となる人が後で困らないように、葬儀のことを考える必要があります。考えておくべきこと・準備しておくべきことは、「葬儀の参列名簿」「宗教・宗派」「葬儀費用」の3つです。
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参列名簿
参列名簿を作成しておくことで、残される家族が参列者に連絡を取りやすくなります。喪主にとって、葬儀で誰を呼ぶかは、非常に悩むことになります。誰を呼ぶかを本人が決めておくことによってスムーズに葬儀を執り行うことができます。
また、自分の交友関係を改めて振り返るきっかけにもなります。参列名簿を作成する上で、親族や友人などの連絡先を確認する際に、「そういえば、最近この人に会ってないな」「連絡を取っていないけれど、元気だろうか」と気になることもあるでしょう。名簿作りは、改めて友人関係を結び直すきっかけにもなるのです。
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宗教・宗派
菩提寺があり、自分も菩提寺の宗派で葬儀を行いたいという人であれば考える必要はありません。しかし、家族が遠方にいる場合は、宗教・宗派を知らない場合があるので、伝えておくことが重要です。
また、近年、無宗教の人が増えています。無宗教葬を希望する人は、どんな葬儀にしたいか考える必要があります。無宗教葬は葬儀を自由に演出できますが、希望も残さなかった場合、遺された家族が「どんな葬儀にしたらよいものか」と迷ってしまうので、どのような葬儀をしたいか考えておきましょう。
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葬儀費用
葬儀費用を残しておくことも大事な終活です。参列者名簿を作成し、宗教・宗派が決まったら、葬儀にかかる費用の目安を求めることができます。飯田市の葬儀社に事前相談の予約をしましょう。どれだけの人数で、宗教は何かを伝えれば、葬儀社は適した式場をピックアップしてくれます。式場が気に入れば、見積もりを依頼しましょう。
②お墓について考える
お墓について考えておくことによって、遺族の負担や相続税を軽減できます。終活をする上で、お墓について考えておくべきことは、「供養のカタチ」についてです。
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供養の種類
近年では、供養のカタチは、一般墓だけでなく、「樹木葬」や「海洋散骨」などが広まってきました。それぞれの違いが以下の通りになります。
・「一般墓」・・・多くの方がイメージするもっとも伝統的なお墓のことです
・「樹木葬」・・・樹木や花、プレートを墓標として埋葬します。
・「納骨堂」・・・遺骨を主に建物内に安置し供養します。
・「海洋散骨」・・・ご遺骨を海洋に散布し、故人を葬ります。
この中で、飯田市では、一般墓と樹木葬が選ばれることが多いです。
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一般墓とは?
一般墓は、家族や親戚など「家」単位で利用されるお墓で、代々子孫へと引き継がれていく伝統的なお墓のスタイルです。管理費を支払っている限り永続的に使用することができ、収める遺骨数に制限がないのが特徴です。飯田市では、一昔前では一般的でした。費用は、150万円~300万円程度です。
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新しい供養「樹木葬」とは?
樹木葬とは「草花や森林に囲まれた場所で、墓石の代わりに樹木やプレートを設置する」新しい供養のカタチです。墓地として許可された場所に遺骨を埋葬するので、立派な墓地の一つとなります。 無宗教の方や、承継者がいない永代供養墓の新しいスタイルとして注目されています。
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③エンディングノートを書く
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エンディングノートとは
「エンディングノート」には法的拘束力はありませんが、残された家族に想いを伝えるものです。上記の「葬儀について」や「お墓について」を家族に伝えることができるツールの一つになります。また、遺言書と異なり決まった書き方などはなく、自由に書くことができます。
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エンディングノートと遺言書の違い
先述の通り、エンディングノートには、自分の周りの人に伝えたいことを書きます。一般的には、プロフィール、葬儀・お墓についての希望、その他気がかりなことなどを記載するのが一般的です。他にも、医療・介護などの生前についての希望を書く場合があります。
法的効力を持つ遺言書では遺産相続ができます。しかし、自筆遺言の場合はたとえ夫婦であっても、家庭裁判所以外死後の開封はできません。医療・介護などの生前についての希望も記せません。
大きなトラブルを事前に防ぐためにも、遺産相続についての詳細を明確にしておくことが重要です。法律上で「死後の意思表示」として認められる遺言書は、残された家族が揉めないように準備する必要があります。不明点があれば、弁護士などと相談しましょう。
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エンディングノートの便利な活用方法
エンディングノートは、「プロフィール」や「葬儀に関すること」などと項目を分けることで書きやすくなり、見る側も読みやすくなります。エンディングノートに記載すると良い項目を具体的に見ていきましょう。
本人情報
名前、生年月日、血液型、住所、本籍地、住民票コード、マイナンバー
財産について
預貯金、口座番号、公共料金などの自動引き落とし情報、クレジットカード情報、基礎年金番号、各種加入保険、株式、不動産、借入金やローン、骨董品、貸金
介護や医療について
希望する介護や医療施設、費用、後見人(財産管理などを任せられる人)、延命措置の詳細、臓器提供、介護や治療方針の決定者、医療カウンセラー
遺言書について
遺産分割の内容、遺言書の有無、相続リスト、それらの保管場所
葬儀・供養について
先述の通り、葬儀に関して、参列者名簿、宗教・宗派についてを書きましょう。また、お墓については、希望する供養のカタチについて記入しておくとよいでしょう。
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長野県の終活なら
長野県の終活に関しては、「アイホールいとう」へご連絡ください。終活でやることはたくさんあり、専門家の力も借りなくてはならない場面もあります。「終活を始めるにあたって不安がある・・・」と思う方は、是非アイホールいとうにご相談くださいませ。