お墓は故人を祀り、成仏を願うものです。ご冥福をお祈りするだけでなく、亡くなられた方を記憶に留めることと、自分自身の先祖代々の象徴としての意味もあります。
最も多いお墓の形式は先祖墓と呼ばれるもので、合祀(ごうし)墓や代々(だいだい)墓とも言われます。一つのお墓に何人もの遺骨を納めて墓誌などに俗名(ぞくみょう)や戒名(かいみょう)を刻み、子孫によって末永く供養するというのが最大の利点です。
墓石に家名を刻むようになったのは明治時代以降と言われていて、その頃からお墓は自分と先祖の繋がりの象徴という意味を持つようになったと考えられています。
またお墓とは、故人の霊を供養し生きた証を記録するもの……